CROSE-UP!

甲山哲也、ヨーロッパを食らう!

”オレのブロー滞在記!”No.2


●もち、ヤバいのも・・・
そうだ、ついでだからOutstanding Probremではないが私がケガをしてしまった危険な課題も紹介しておこう、Bas CuvierのL'Helicoptere 7a。
高いところから横ランジして落ちると振られてコントロール不可能、私はこれで肘の筋を痛めたので他の人の登りを見てからトライする事をお薦めする。
また、Bleauのボルダリングの歴史は一世紀もあるので、トポにあるAbrief historyをチェックしてその課題をやってみると感慨もひとしおだ。
Bleauのボルダリングにはサーキットと呼ばれる同じ程度の難しさの課題を番号順に登っていく楽しみ方もある、日本では体験できない楽しみ方だ。もし、アルパインもやるなら1947年にはじめて作られたサーキットであるCuvier rempartのRedをやってみるのをお薦めする、出来が素晴しく山のトレーニングにも最高のサーキットだと思った。Deport地点は岩の上にあるので注意しよう。

Bleauの時期はキャンプ生活する人や寒いのが苦手な人は3月と10月が良いと思う。宿に泊まる人や寒さに耐えられる人は2月と11月がベストだろう。寒さの厳しい時の夜は冬山だと思っていい。何せキャンプ上の水道も凍るし、雪も降る。
でも、フリクションが違う。

Franchard

"Hale Bopp"(8a)

”ランジ一発”の課題、
に上からぶら下がってみました・・(笑)
こんなかんじ。

●シューズ、チョーク、ケンタッキーに中華??
BleauでのボルダリングではPofと呼ばれる布切れに松ヤニを入れたテルテル坊主が必要だ。これを手や足、ボルダーに付けて登る。こうするとフリクションが良くなるのだ。他に足ふきマットやブラシも必要、マットはたいていの人が使っている、あったほうが良い課題があるのでもってたほうが良いだろう。期間が短くいろんなエリアに行きたい人はレンタカーを借りると良いが、一人だったり金をかけたくなければ自転車を借りるか買うと良いだろう、借りるところはFontainbleru-Avon駅やFontainbleruの自転車屋がある、料金は駅のほうが安いようだ。買う場合は1000フランくらい。一ヶ月未満ならレンタサイクルにしたほうが良いかもしれない。

生活品は無料キャンプ場より北へN7を4キロほど行ったところに巨大なショッピングセンターがあり何でも揃う。食料品や足ふきマット、クライミングシューズ、チョーク、マクドナルド、ケンタッキー、はては中華料理(!)すべてあります!
食料品でお薦めは1キロ100円程のビスケット、200円も出せば美味しいワインも。安くて美味しいナチュラルチーズとフランスパン、自炊するのであれば日本よりだいぶ安い。

●天気いろいろ、でも感動!
最後にBleauと言えば気がかりなのは天候。
参考までに99年の私が分かる時期の例を挙げておこう。3月中旬から下旬は連日晴れ、4月中旬から下旬は雨の合間に登るといった感じ、5月上旬は天気が天気は良かったが暑かった。9月下旬は悪くて合間に登る感じ、10月は天気は良かった、ただ3週目は合間に登る感じ。11月上旬から中旬は比較的天気は良くたまに雨で登れず、11月16日の夕方から雪が降り出す。20日まで滞在したが天気が悪くて寒いので撤退を決めた。

基本的にBleauでは天気がよい日は登り、雨の日はレストといったサイクルだ。しかし、一日中ずっと悪いというのは稀なので乾きやすいエリアに行く手もある。エリアはApremont, 95-2, Culde chien, 91-1, Rocher Fin, JA Martin,といったところ。

しかし、天気を心配してBleauを敬遠するのは非常に勿体無いので長めの休みをとれる人はぜひ行ってみよう、感動する事間違いなしだ!

(終)

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