2/4

注15:PIT 日本人も多く利用する無料キャンプ場。キャンプ場とは名ばかりで、ただの道端、もしくは駐車場てな感じ。簡易トイレはあるが、水場は無い。最低限、テーブルと椅子が無ければ人間的生活はままならない。もう二度と滞在したくはない。

注16:Mick Ryan はBUTTER MILKの主として知られているイギリス人。BISHOPの縦長のトポ(写真下)は彼によって作られた。彼の尽力なくして今回のイベントはなし得なかった、と思う。

トポ↓

 

注17:Heinz Zak 俺様のクライミングスタイルを変えた有名な写真家。

11/30朝

さーコンペ当日です!と思ってテントから顔をだすと雨! とりあえず会場である、BUTTER MILKへ行ってみる。と言う間に雪!雪雪雪!BUTTER MILKに着くころには、もう帰りを心配してしまう程の雪。(写真3)ってPIT(注15)に帰って来たらもう止んでいるし。

 もう今日はレスト日だと決めてみたものの、余りの寒さに何をする気にもなれない。金子夫妻がお茶に誘ってくれたので御一緒する事に。しばらく喋っていると彼方より爆走して来るカローラが一台。Mick Ryan(注16)が顔を出し、コンペの順延とパーティーの開催を告げ、帰って行った。 その後、今度はObe がデッカイシボレーのトラックでパーティーに参加するように呼び掛けに来る始末。ホントにObeは頑張っている。

20:00 パーティーの時間。
 ショボいパーティーを想像していた我々。到着するとそれなりにデコレーションされた会場、なんと岩壁がくり抜かれて、ステージになっている!そこはBISHOPから9マイル、PITからは395号線ですぐ隣のMILLCREEKという小さな集落。
最初はそんなに人も集まってはいなかったが、すぐにバンド演奏のスタート。地元の通りの名前が付いたバンドの演奏は、そんなに寒さを紛らわせるものではなかったが、何もしないで人の集まりを待つよりは良かったかな?音に引き寄せられた人たちで会場が一杯、超満員になると、FRONT RANGEFREAKS(BIG UP productionsからリリース予定)というビデオの上映が始まる。今回上映されたのはその中の一部でしかないが、観客の反応は上々。ストリートクライミングにジョークが混じり、笑いが絶えない。
クライミングビデオとして日本人的に見てしまうと死ぬ程つまらないので、一生懸命頑張っているクライマーは買わなくていいかも。かなりオバカ。ただカメラワークや編集、音楽等はかなりカッコよくできていると思うよ。 ビデオ上映後始まったのは、DJによるバカな会話付きスライドショウ。このスライドショウはジョーク好きのアメリカ人らしく、かなりブラック。合成写真も使うし、有名写真家や有名クライマーを目の前にしてバカにする等、最高の内容。
中でもDean Potterのスピードクライミングを追った、日本では馴染みの薄い?超有名写真家、Heinz Zak(注17)、彼の"ゲイ的"物まねを織りまぜたスライド&動画は大爆笑!画面を正視できない程のオカシサ。

その後もChris Sharma、その人の目の前での物まね&ジョークは日本だったら喧嘩ものの内容。顔のデカイ彼をからかって、バカデカくて、そっくりなお面が登場。もちろん彼がレイティングしないことや、課題名を設定しない事もネタの一つに。これが大ウケで、カメラマンが殺到しフラッシュの嵐となるのであった。その後も偉大なクライマー?のスバラシイ?成果を全てお笑いにしてしまうDJ、彼は喋り続け、屋外なのに酸欠になる程のオカシサ。こりゃ、一つの興行として各地を廻れるのでは?と思わせるデキであった。

散々笑ってパーティー終了後、現実に引き戻されてみると、ダウンを着ていても寒い事に気付く。大急ぎでバ○外人どもと温泉へ向かうのであった。

>> 次のページへ

写真3